Voice4u開発秘話 – 第6回 価格について

さてVoice4uの開発秘話の価格についてです。

その前にアメリカのAACと言われるデバイスの価格のご紹介からしましょう。

我が家の息子が重いファイルを卒業し、お話するデバイスにたどりついたのは、数年前です。それまでは、絵のデバイスは、あまりに高い上に、2年とか3年しかつかわないのに、8000ドル(72万円ほど)しました。渡が小さいときは、自分の絵を足すことが出来ませんでした。これは借金しないと購入は無理です。

最終的に長く使うであろうとおもわれた7000ドルのタイプ式のデバイスを購入。保険を通したのですが、これは保険を通すためにセラピストの診断書(これに1400ドル)保険会社が渋ったために弁護士費用が700ドルほどかかりました。いろいろな審査があって、最終的に手にできたのは、半年後。これらの費用は自腹です。

これは高い。

それに、現在息子は思春期で他の友達が持っていない重いものを持つのが嫌。みんなみたいにポケットから出したい。

「そりゃそうだわなー。」

と思いました。みんながもってるiPodだと覗き込んでくれる訳だし。タイプ式の機械は重いし、出すとみんなちょっと引かれる方が多かったのです。

そう思って、190ドルもする他の会社が出しているiPod Touch用のアプリを購入。

これがなんとよく落ちる上に、使い方が難しい。スタンフォードのロケットサイエンスの博士号を取った人も使えず、うちの開発の人も使えませんでした。とにかく動きが遅い(立ち上がりも遅い)ので、多動の渡は待てない。使う以前の問題です。

これが元でVoice4uの作成が行なれた訳です・・。

このような経過からVoice4uはうまれたのですが、アップルからアプリをだすのにはお金も掛かります。なおかつ製品をアメリカで出すためには、会社登記費用、弁護士費用、会計士等々が要ります。

このようないきさつで一番最低に出来る価格がはじき出されました。

3500円。

これでもなかなかがんばらないと赤字になるのですが、私は働く主婦ですので、主婦がやりくりできる価格をはじき出した訳です。

お働きしている日本の女性のお昼ご飯の平均は980円だそうです。ダンナさんは、600円だそうです。

ご夫婦で、協力されたら、お母さん2回、お父さん3回、(なぜお父さんが3回か?は、さておき・・・)きのうの夕飯の残りのお弁当で我慢していただければ、購入できます。お父さんがご協力していただけない場合は、お母さんは4回のお弁当になりますが・・。

この金額はアメリカで言うと、スターバックスのカラメルマキアート8杯分です。

どんなにやりくりしても借金しないと買えないデバイスとは違いますし、使いものにならなかった190ドルのAPPとは違います。

さて、このVoice4uはゲームとかとは違い、毎日使えるものです。

  • 1年間毎日使うと1日約10円です。
  • 2年使うと1日約5円です。

使えるようになれば子供さんの声になるわけです。これが高いと感じるかどうか?は、各自の金銭感覚もあると思います。

iPhone/iPod Touchがない方は、初めに購入せねばなりませんが、これでもまだデバイスよりは、はるかに安く上がります。

こんな事情で決まった3500円です。

ということで、「我慢して」と言って私がなにもしないのは問題なので、実は私も体験してみようと、大好きなスタバを2週間いくのを止めてみました。

自分が子供に買い与えると言う意識の元で・・。結構これはこれで、大変でしたが面白かったです。自分でコーヒや紅茶を入れて持ち歩くようになりました。今は、スタバに行きますが、自分のマグカップを持つ習慣がついたので、環境にもほんの少しですが貢献できるようになったかな?と思っております。

こんなそんなのVoice4u価格物語です。