新型コロナウィルス時代に対応した「ソーシャルストーリー」機能を追加したVoice4u AAC 絵カードアプリの新バージョン (v3.20) をリリースしました

こんにちは。Voice4uチームです。

この度、新型コロナウィルス時代に対応した「ソーシャルストーリー」機能を追加したVoice4u AAC 絵カードアプリの新バージョン (v3.20) をリリースしました。

新型コロナウィルスによって、私たちの暮らしは世界中で大きく変化しました。これまで当たり前にやっていたことが出来なくなり、感染を防ぐためのマスクや手洗いやうがい、人との距離をあけること、会食の制限、ステイホームなど、新たに取り組まなければならないことが数多く増えました。

障がいのある人にとっては、新型コロナそのものが何なのか、ウィルスが人の身体にどのように影響を及ぼすのか、ウィルス感染を防ぎ、人に感染させないためにはどのようなことをすれば良いのか、原因と対策を理解し、日常生活に取り組むことが困難な場合があります。

特に自閉症は、点と点を結び付けて、一つのストーリーとして理解するということが難しい障がいです。Voice4u アプリは創業者の久保由美が重度の自閉症児を育てる親の立場から発案し、シリコンバレーの開発チームと共に創り上げたものです(自閉症と新型コロナウィルスにまつわるお話は、久保由美のブログ「自閉症と新型コロナウィルス」に詳しく書かれています)。

今回リリースしたソーシャルストーリー機能を使うと、Voice4uチームが制作した新型コロナに関する絵カードをはじめ、ユーザーの皆さんが個々で作った絵カードを組み合わせて、一連のストーリーになるようにまとめることができます。

新型コロナなどの感染症の拡大を防ぐにはどうすればよいのかを、親御さんや学校の先生、介護の方々などが説明をするのにもお役に立つのではと期待しています。

使い方は、同一カテゴリー内のアイコンを写真アプリのように左右にフリックすることで、簡単に表示できます。

ちょっと複雑なこと、スケジュール、作業の手順など、いくつかのアイコンを連続して使い、一つのストーリーとして理解するのに役立ちます。

他にも、図鑑のようにページをめくる感覚でも使ってもいいですね(動物というカテゴリーを作って、たくさんの動物のアイコンを追加するとして)。

このソーシャルストーリー機能は、京都市及び(公財)京都高度技術研究所による「スタートアップによる新型コロナ課題解決事業」より採択を受け「発達障がい者のコロナ対策状況理解の為の Voice4u 会話支援システムの開発」として実施しリリースしました。

本機能の開発にあたっては、京都市、京都市に住む発達障がいのあるお子さんを持つ親御さん、障がい者のための作業所の運営者の方々からたくさんのご協力をいただきました。あらためてお礼申し上げます。

— Voice4uチーム

*この機能は現在 iOS 版でご利用可能です。

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